人事労務に関わる皆様、【休職と休業って何が違うんですか】と聞かれたときに説明できますか? 労務管理の中ではよく目にする言葉ですが、意外とその意味や違いについてはあまり意識されずに漫然と使われている印象があります(驚くことに、超がつくような大企業でも散見されます)。そこで、今回は「欠勤」「休暇」「休業」「休職」の違いについて考察しながら、実務上の留意点について … 続きを読む
Month: 10月 2019
事業場外みなし労働時間制の適用が認められた事例
事業場外労働のみなし労働時間制とは、営業職のように事業場外で業務に従事しており、使用者の直接の指揮監督下にないため労働時間の把握が難しい場合に対処するために設けられた制度です(労働基準法第38条の2)。 この制度は、労働者が労働時間の全部又は一部を事業場外で労働した場合において、労働時間を算定することが困難なときは、原則として「所定労働時間労働したものとみな … 続きを読む
職場における学習や研修の労働時間性について
従業員の自己研鑽の機会として、所定時間外に勉強会を開催したり、資格取得やセミナーの受講等を奨励している企業も多いのではないでしょうか。業務にかかるスキルアップは企業側・従業員側それぞれにメリットのある話ですが、本来的な業務時間との区別があいまいだったり、従業員側が「奨励」ではなく、なかば「強制」と感じるようなものであったりするとトラブルのもとにもなりかねませ … 続きを読む
基本給組込型の固定残業代が無効とされた事例
今回は、基本給に組み込まれた固定残業代の規定が無効とされた事例(東京地判平成30年9月20日労経速2368号15頁WIN at QUALITY事件)を紹介いたします。 会社側は、トラック運転手の拘束時間が1日12時間に及ぶことを前提に、1日の法定労働時間の上限である8時間を超える4時間分につき一律1.5倍の割増しをし、「(基本給802円)< 1.5倍) … 続きを読む
台風15号関連でお困りの皆様へ(弁護士会の対応状況)
このたびの台風により被害に遭われた皆様、心からお見舞い申し上げます。 さて、昨月以降、当職宛にも台風関連のご相談が多数寄せられています。 やはり、「被害に遭ったが公的支援はあるか」「瓦が飛んで隣家の車を傷つけてしまったが弁償する必要はあるのか」といったご相談が多い印象です。一般論については随時ご案内しておりますが、状況や被害の程度も様々で一概に「こうすればよ … 続きを読む
第24回「東京空き家塾」で講演を行いました
私自身も会員である、(一社)空き家相談士協会の主催する「東京空き家塾」にて講演を行ってきました。 「相続財産管理業務における不動産取引の実情と留意点」をテーマとしたのですが、受講者の多くは不動産業界の方(多くは社長様)だったため、普段あまりなじみのない内容だったかと思います。専門用語もやや多くなってしまい分かりづらかったかなと反省していたのですが、そこはさす … 続きを読む